涅槃（ねはん）：ニルヴァーナのことだよ。

……。

道宣さん?

今回の「アレ」は涅槃寂静ですって。

ほら。始めてください。

なんでですか！

いつもだったら

べらべら勝手にしゃべるじゃないですか！

あたりまえです。

 

仏教一の炎上ワードですからね。

でも、いちおう四法印（苦、無常、無我、涅槃）ってことで進めてきたわけですし

完璧には無理でも

なんとなく雰囲気をつかんでもらう

ことだけでも目指しましょう。

ほら、だって

涅槃って言ったら日本じゃ

「あの世」のことですよ。大抵。

いやいや、だからこそやるんじゃないですか！

 

すくなくともそういう誤解だけでも違うとわかってもらえれば。

お釈迦さんが亡くなったときに

「涅槃に入った」って言われてるイメージが大きすぎるんですよね。

そうですね。

 

たまぁぁーに見かける

 

「修行したの？悟った仏だろ？死ねよ?」

 

って言ってくる人の論理が正しいことになる。

死にません。

では、つまり「涅槃寂静」は

生きている上で起こりうることのはず、なのですが……。

では、われわれの話はあくまで

限定的な個人的見解、ということで話しましょう。

よくあれだけ大胆に

しかも正確に涅槃を記述できますよね……。

はい。

 

そもそも、この四法印自体がよくよく考えてみると

同じようなことを違う側面から語っているという性質があります。

さっそくわれわれ

言葉づかいおぼつかない気しません？

よし。

諦めましょう。

 

「涅槃」の内容については

今後適当なところで話してゆくということで。

今回は思い切って、「涅槃」の内容ではなく

その扱われ方に焦点を絞ってお話ししましょう。

もう「悟り」って言い換えますか。

そうですね。

 

これを言うか言わないか問題です。

言ったらめんどくさいからですよ。

 

どう考えてもダントツ炎上ワードですからね。

死んだら仏になるというのは

確かに死んだら悟ると言うことと同じですからね。

 

日本人はみんな死んだら悟ることになっているんですよ。

 

すくなくとも文化的には。

しませんね。

 

「悟り」というものが生きていく上で

なんらかの問題解決になると思えばこそ

修行がはじまるはずですからねー。

成仏問題（笑）

なんですかそれ？

道宣さん

ふざけはじめましたね？（笑）

でも、やっぱりこのイメージ根強いので。

 

一般的に成仏＝死人です。

でもそうなると、生きている人間に仏教は必要ありませんし

単純になんの問題解決にもなってません。

でも、だとすると

生きている人間に生きている人間が

生きている人間の“悟り”を話すということは……。

 

必然的に一番大きな問題である

 

「お前悟ってんのかよ問題」

 

に移行するわけですが……。

そうなんですよ。

 

この殴り方が許されるから日本では

「悟り」を語ることができないんですよ。

はい。

 

「最終解脱者」とか自分で言いだすやつは

誰もが本能的に

 

 

「きっもちわる……」

 

 

って思いますからね。

はい。

 

しっかり言葉で話せるようにならないと。

 

そうでないと、何にもわかっていないうちに

「悟りなんか目指してません」発言する修行者が出現しやすくなるんですよね。

老師が言うのはともかく

修行しはじめの僧侶に言われてもね……。

 

 

悟り目指さずに

お前何してんの?

 

って話になります。

……。

はい。いずれしっかり、どこかで書きますので。

 

しばしおまちを！

はい。

そのうえでやはり私としては仏教徒であるのであれば

 

その「悟り」を一度は「目的」として修行することが必要である。

 

って言いたいです。