『マーシフルガール』：AIが悟りをひらいたら…

あ、はい。

これやってました。

いえ、九月に公表された

ビジュアルノベルゲームです。

 

 

このAIの見た目こそ萌え絵ですが、

シナリオはかなり本格的でしたよ。

2037年のアンドロイド開発者が

ビックデータと接続したアンドロイドを試作したら、

 

悟りをひらいた。

 

っていう話です。

そうなんです。

 

見た目は主人公の趣味らしいですが、

可愛い見た目に反して、

気持ちいいくらいに悟り切った発言ばかりして笑えますよ。

いや、実はそうでもなくて、

 

基本的な仏教の根幹を踏まえて

主人公と会話をするので、

 

勝手に主人公が仏教的な世界観を学んでは行くのですが、

 

それがモヤモヤとしているうちに

人生の問題や死と向き合ってゆくお話です。

 

 

人生についての重要な視点を考えさせられますが、

死や生き方だけでなく、葬儀などを今まで通り行うことや、

死後の手続きなどに疑問を持っている方にもオススメです。

おもしろかったですよ！

 

 

特に、これについては素直に感心したのですが、

 

序盤の間は、AIが語る仏教知識に、

混乱の少ない原始仏教の文脈をつかって、

 

中盤からは看取りや葬儀などの

日本文化と関わりが深い

禅の思想を主につかっているんですよ。

そうだとおもいます。

 

 

少し、ほかの作品も見てみましたが、

タイに行って仏教に触れるシナリオのゲームなど、

仏教をモチーフにしたゲームを

数多く制作しておられました。↓

ZEN SPLASHやりましたけど、

仏教的こだわりを随所に感じたので

おもしろいのに加えて興味深かったです。

 

 

作者の方、

おそらくかなり真面目に仏教を学んだ方なんでしょうね。

 

実は高名な僧侶だったりしてもおかしくないです。

『マーシフルガール』は、

かなりリアルに “死と向き合う” 体験ができるので、

是非、じっくり味わってやることをオススメします！