お坊さんってなに?④:お坊さん勢力図


 

この記事について

「お坊さんってなに?」今までの話をまとめてお坊さんを四つに分類!

①タレント老師系 ②葬式、法話老師系

 ③社会活動系 ④若手実践者系 の四つを図で説明してます。

図とかめんどくさいよって人は流し読みでもいいと思います。

大体どこの宗派も結構こんな感じ。

 

道宣
お坊さんってなに?

ここで一度、とりあえずのまとめです。

 

これまでの記事はこちら(↓↓)

お坊さんってなに?③:石の上にも30ねん

2018年8月25日

お坊さんってなに?②:出家の理由

2018年8月25日

お坊さんってなに?①:“ふつう”のお坊さん

2018年8月24日

 

遊心
はい。

色々話しましたからね。

全体を振り返りながら暫定的にまとめましょう。

 
道宣
わかりやすくなるように図を作成しました!


 

遊心
おっ。

 

今回のはわかりやすいかもしれません。

 

でもしっかり説明して誤解のないようにしましょう。

 
道宣
まず、ざっくり説明すると

お坊さんってなに?

第一回目では

図中の①と②を中心に

第三回目では

③と④を中心に

 

お話ししました。

 

2つの軸

 

遊心
はい。

 

まず、グラフ軸で説明されている

内容と文化

老師と若手

についてお話ししましょう。

 

おもしろいですねこれ(笑)

 
道宣
図の軸では簡単に

仏教を大きく分けています。

 

まず縦軸ですが

内容ベースの仏教に対して

文化ベースの仏教をおきました。

 

内容ベース仏教

仏教の内容をベースにした

主に修行方法や思想哲学についてを扱います。

 
遊心
ということは

文化ベースは日本文化でよく見る

“いわゆる仏教”

つまり、お葬式や法話

またカフェやバー経営

イベント主宰などの活動ですね?

 
道宣
そのとおりです。

 

では横軸についてですが

 

老師と若手

 

つまりお坊さんの修行歴や年齢で

おおきく分けられています。

 

葬式・法話系と社会活動系

遊心
お坊さんの年齢は

とても重要なステータスですからね……。

 
道宣
そうなんです。

 

たかが年齢とはいえ

世間の目はこれを一番重要視しますからね。

 
遊心
それはそうですよね。

 

だって年端も行かない二十代の修行僧

「人生とは…!」を語られても……。

って人多いと思います。

 

たとえ彼に十年の修行歴があったとしてもです。

 
道宣
当然です。

 

現に、定年退職してからお坊さんになるひと多いですが

話をさせたら、実際世間のウケはいいです。

 
遊心
単なる人生経験の話であっても

日本ではなんとなく「仏教」の話っぽくなりますからね。

 
道宣
「いのちを大切に」

 

「人にやさしく」

 

みたいなね。

 
遊心
それが、まさに図で言う①ですか。

 

たしかに日本でイメージする「お坊さん」は

ここがボリュームゾーンです。

 
道宣
みんながイメージするお坊さんで間違いないと思います。
 
遊心
そうですね。

ありがたいです。

 

その文化ベースの老師に対して

同じく文化ベースの若手である②ですね。

 
道宣
いわゆる社会活動を主に行うお坊さんです。

 

世代が近いので僕の知り合いにも何人かいます。

 

本当に十人十色の様々な活動をされている方々です。

 
遊心
たしかにカフェやバーを経営したり

参加型イベントを主宰しているのは

各宗派の若手の僧侶の方々が多いようです。

 
道宣
彼らのキラーフレーズである

「ご縁」

 

よく聞くものですね

 
遊心
「ご縁をつなげる」はよく聞きますね。

SNSと相性がいいってのもあると思います。

 
道宣
現に一般の人たちは

 

旧来の葬式オンリーのお坊さんよりも

親しみやすいのではないのでしょうか

 
遊心
それは間違いありません。

 

これら文化ベースのお坊さんに共通する点は

日本人の日常生活と関わり深いということですね。

 
道宣
そうですね。

 

しかし、以前にも言ったように

「一般の社会人が行うコミュニティ活動と何が違うのかわからない」

「仏教のことばを使うけれど、内容は結局普通の人と同じ」

 

といった声も多く聞きます。

 
遊心
聞きますねー。

 

実際言われますしね(笑)

 

日常生活に関わり深いとはいえど

実際はお葬式についても、

仏教とどう関わりがあるか、と言われたら

文化以外の主な理由が見つからないのは事実です。

 

気になる方には「儒教とは何か」など是非読んでほしいですね!

 

タレント老師系と若手実践者系

 

 

道宣
そこで、仏教独自の内容をベースにした

③④の種類のお坊さんを図であらわしました!


 

遊心
タレント老師系(笑)

 

大丈夫ですか?

 
道宣
的確な表現だと思います。

 

断じて悪口じゃないですからね。

 

実力があるからタレントにもなれます。

 
遊心
それはわかりますが……。

 

ようするに、本を出版したりして有名な老師のことですよね?

 
道宣
そうです。

 

彼らは仏教の内容を本にして

実際の修行を言葉に表しているわけなので

内容ベースだと言えるはずです。

 
遊心
ただ、タレント老師個人の経験にもとづいているので

修行論においては、かたよりがある場合が多いですよね。

 
道宣
それは仕方がありませんよね。

 

 

だれがやってもそうなるのは避けられないとおもいます。

 
遊心
そうなんですよ!

 

だれが言ったとしても、個人の経験にもとづいての言葉なので

ある程度のかたよりが避けられないからこそ

 

仏教の内容を知りたい身としては

様々な老師達の経験談が欲しいわけです。

 
道宣
若い修行者であれば、様々な先輩修行者の意見は

比較対象として聞きたいところですよね。

 
遊心
はい。

 

当たり前のことだと思います。

 

ただ、しかし。

 

避けられないかたよりがここには存在します。

 
道宣
……

 

 

 

世代ですか(笑)

 
遊心
言いにくいですが……。

 

ジェネレーションギャップ……

 

道宣
高度経済成長期

もしくはバブル期などを経験している人たちと

 

生まれてこのかた不況の中で育ったゆとり世代の人たち。

 

 

両者のジェネレーションギャップは、

会社でもかなり前から問題になっていますよね

 
遊心
リゲインのCMって覚えてます?

 

今見ると、パンチ強いですよね。

 

「24時間働けますか~♪リ~ゲイ~ン♪」ってやつ。

 

ゆとり世代のわたしにはちょっと……。

 

 

 

あ、きょうは帰って本読むんで^^

 

って感じです。

 
道宣
ギャップと言えば、

 

インターネットの存在も大きいですね。

 
遊心
そうですね。

 

老師達の現役修行僧の時代って

Googleもスマホもないですからね…!

 
道宣
通常の社会なら

中間に指導役でそれ相応の人がいて、

両者のギャップを埋めてくれるはずなのですが……

 

若手と老師をつなぐ中間層が

お坊さん業界では全員沈黙状態です。

 
遊心
図の④ですね(笑)

 

 

たしかに「まずは黙って三十年修行しろ!」

 

 

と言われて、実際その年齢に達するまでは

発言権もないし話を聞いてくれる人もいません。

 
道宣
この人たちがしゃべらず、

話が聞けるのは老師からだけとなると、

 

会社で言ったら

社長の経営哲学を新入社員が初日から教わる

ようなものですからね。

 
遊心
(笑)
 
道宣
まあ実際に会社と違って、

老師方の話を主に聞くのは

同じ世代の人たちですし、

 

需要と供給がマッチしているのかもしれません。

 
遊心
つまり、取り残されているのは

大学生時代の私たちのような

新たに仏教に興味を持つ若者なんですよね。

 

老師の話では現実味がないけれど、

若手のお坊さんの話は文化ベースの話だけで内容がわからない…。

 
道宣
個人的におそらく

そのような人々は哲学に流れている気がしますが。

 

現に僕も哲学から仏教に入りましたし。

 
遊心
では……やはり……。

 

問題は沈黙を貫く④の若手修行僧ってことですか……!

 
道宣
だって

 

黙れって

 

言われてるからね!?

 
遊心
まぁ確かに(笑)
 
道宣
だまってていいなら黙ってるけど

事実もう仏教業界壊滅状態だからね。

 

どこも志のある若い修行僧不足で

ひーひー言ってます。

 
遊心
事実、ネットで情報が得られる現代では

同じ世代の意見がなければ

若い人って見向きもしてくれないとおもいます。

 

だって物心ついたときからGoogleがある、現代の若者って

すべての選択肢を、とりあえず比較することに慣れまくってますよね?

 
道宣
あぁ、ググるのはマナーですからね。
 
遊心
マナーですね。

 

食事に行く店ですら、いちいちレビュー見てきめます。

 

仏教修行自体も当然、

いろいろな選択肢と比べて見られているはずです。

 
道宣
なんでも比較する態度を批判するのは

間違ってはいないですが、

実際問題なくすのは不可能だと思います。

 
遊心
「一日五分で効果が出る新習慣マインドフルネス!」

「三十年黙って坐りなさい」

 

ですからね?(笑)

 
道宣
(笑)
 
遊心
「三十年黙って坐りなさい」と言う老師は

修行を進めるうえで必要不可欠ですが、

問題はそれだけ言われても

たぶん誰も修行しないことです。

 

つまり、三十年経つ以前の

より現在に近い修行の話をする

老師と新人をつなぐ若手修行僧の意見が

必要だということですね。

 
道宣
④の若手修行僧の数は、

確かにとても少ないです。

しかし、少なくとも

③のタレント老師よりは多いはずです。

 

たぶん。

 
遊心
少子高齢化ですからわかりませんよ……?
 
道宣
きっと多いです……。
 
遊心
聞いてくれるかどうかは別としても

気になった人がアクセス可能なところに

そういう若手の言葉があるといいですね。

 
道宣
そうですね。

 

これからがんばっていきましょう。

まとめ

  • ざっくり分類してみた
  • お坊さん業界はジェネレーションギャップが最も大きい業界の1つ

 

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