この記事について 「お坊さんってなに?」今までの話をまとめてお坊さんを四つに分類! ①タレント老師系 ②葬式、法話老師系 ③社会活動系 ④若手実践者系 の四つを図で説明してます。 図とかめんどくさいよって人は流し読みでもいいと思います。 大体どこの宗派も結構こんな感じ。 |
これまでの記事はこちら(↓↓)
色々話しましたからね。
全体を振り返りながら暫定的にまとめましょう。
今回のはわかりやすいかもしれません。
でもしっかり説明して誤解のないようにしましょう。
お坊さんってなに?
第一回目では
図中の①と②を中心に
第三回目では
③と④を中心に
お話ししました。
2つの軸
まず、グラフ軸で説明されている
内容と文化
老師と若手
についてお話ししましょう。
おもしろいですねこれ(笑)
仏教を大きく分けています。
まず縦軸ですが
内容ベースの仏教に対して
文化ベースの仏教をおきました。
内容ベース仏教は
仏教の内容をベースにした
主に修行方法や思想哲学についてを扱います。
文化ベースは日本文化でよく見る
“いわゆる仏教”
つまり、お葬式や法話
またカフェやバー経営
イベント主宰などの活動ですね?
では横軸についてですが
老師と若手
つまりお坊さんの修行歴や年齢で
おおきく分けられています。
葬式・法話系と社会活動系
とても重要なステータスですからね……。
たかが年齢とはいえ
世間の目はこれを一番重要視しますからね。
だって年端も行かない二十代の修行僧に
「人生とは…!」を語られても……。
って人多いと思います。
たとえ彼に十年の修行歴があったとしてもです。
現に、定年退職してからお坊さんになるひと多いですが
話をさせたら、実際世間のウケはいいです。
日本ではなんとなく「仏教」の話っぽくなりますからね。
「人にやさしく」
みたいなね。
たしかに日本でイメージする「お坊さん」は
ここがボリュームゾーンです。
ありがたいです。
その文化ベースの老師に対して
同じく文化ベースの若手である②ですね。
世代が近いので僕の知り合いにも何人かいます。
本当に十人十色の様々な活動をされている方々です。
参加型イベントを主宰しているのは
各宗派の若手の僧侶の方々が多いようです。
「ご縁」は
よく聞くものですね
SNSと相性がいいってのもあると思います。
旧来の葬式オンリーのお坊さんよりも
親しみやすいのではないのでしょうか
これら文化ベースのお坊さんに共通する点は
日本人の日常生活と関わり深いということですね。
しかし、以前にも言ったように
「一般の社会人が行うコミュニティ活動と何が違うのかわからない」
「仏教のことばを使うけれど、内容は結局普通の人と同じ」
といった声も多く聞きます。
実際言われますしね(笑)
日常生活に関わり深いとはいえど
実際はお葬式についても、
仏教とどう関わりがあるか、と言われたら
文化以外の主な理由が見つからないのは事実です。
気になる方には「儒教とは何か」など是非読んでほしいですね!
タレント老師系と若手実践者系
③④の種類のお坊さんを図であらわしました!
大丈夫ですか?
断じて悪口じゃないですからね。
実力があるからタレントにもなれます。
ようするに、本を出版したりして有名な老師のことですよね?
彼らは仏教の内容を本にして
実際の修行を言葉に表しているわけなので
内容ベースだと言えるはずです。
修行論においては、かたよりがある場合が多いですよね。
だれがやってもそうなるのは避けられないとおもいます。
だれが言ったとしても、個人の経験にもとづいての言葉なので
ある程度のかたよりが避けられないからこそ
仏教の内容を知りたい身としては
様々な老師達の経験談が欲しいわけです。
比較対象として聞きたいところですよね。
当たり前のことだと思います。
ただ、しかし。
避けられないかたよりがここには存在します。
世代ですか(笑)
ジェネレーションギャップ……
もしくはバブル期などを経験している人たちと
生まれてこのかた不況の中で育ったゆとり世代の人たち。
両者のジェネレーションギャップは、
会社でもかなり前から問題になっていますよね
今見ると、パンチ強いですよね。
「24時間働けますか~♪リ~ゲイ~ン♪」ってやつ。
ゆとり世代のわたしにはちょっと……。
あ、きょうは帰って本読むんで^^
って感じです。
インターネットの存在も大きいですね。
老師達の現役修行僧の時代って
Googleもスマホもないですからね…!
中間に指導役でそれ相応の人がいて、
両者のギャップを埋めてくれるはずなのですが……
若手と老師をつなぐ中間層が
お坊さん業界では全員沈黙状態です。
たしかに「まずは黙って三十年修行しろ!」
と言われて、実際その年齢に達するまでは
発言権もないし話を聞いてくれる人もいません。
話が聞けるのは老師からだけとなると、
会社で言ったら
社長の経営哲学を新入社員が初日から教わる
ようなものですからね。
老師方の話を主に聞くのは
同じ世代の人たちですし、
需要と供給がマッチしているのかもしれません。
大学生時代の私たちのような
新たに仏教に興味を持つ若者なんですよね。
老師の話では現実味がないけれど、
若手のお坊さんの話は文化ベースの話だけで内容がわからない…。
そのような人々は哲学に流れている気がしますが。
現に僕も哲学から仏教に入りましたし。
問題は沈黙を貫く④の若手修行僧ってことですか……!
黙れって
言われてるからね!?
事実もう仏教業界壊滅状態だからね。
どこも志のある若い修行僧不足で
ひーひー言ってます。
同じ世代の意見がなければ
若い人って見向きもしてくれないとおもいます。
だって物心ついたときからGoogleがある、現代の若者って
すべての選択肢を、とりあえず比較することに慣れまくってますよね?
食事に行く店ですら、いちいちレビュー見てきめます。
仏教修行自体も当然、
いろいろな選択肢と比べて見られているはずです。
間違ってはいないですが、
実際問題なくすのは不可能だと思います。
と
「三十年黙って坐りなさい」
ですからね?(笑)
修行を進めるうえで必要不可欠ですが、
問題はそれだけ言われても
たぶん誰も修行しないことです。
つまり、三十年経つ以前の
より現在に近い修行の話をする
老師と新人をつなぐ若手修行僧の意見が
必要だということですね。
確かにとても少ないです。
しかし、少なくとも
③のタレント老師よりは多いはずです。
たぶん。
気になった人がアクセス可能なところに
そういう若手の言葉があるといいですね。
これからがんばっていきましょう。
まとめ
- ざっくり分類してみた
- お坊さん業界はジェネレーションギャップが最も大きい業界の1つ
お坊さんについてもっと知りたい方は、こちらの記事もおすすめです
ここで一度、とりあえずのまとめです。